「あなたのチームは、機能してますか?」を読んだ感想

次の会社に入社するにあたり、事前に読んでおいてくれと渡された本のうちの1冊。
入社まで1週間を切ったので重い腰を上げて読んだので感想まとめ。

本の構成

会社の経営陣立て直しストーリーに沿って、チームにおける5つの機能不全について、その中身と対処法をまとめた本だった。
ストーリーの後に比較的堅めなスタイルで5つの機能不全のモデルを載せていた。
診断用項目がついており、これをコピーしてチームで使用することでチームの現状把握に使えそうな感じだった。

5つの機能不全

  1. 信頼の欠如
  2. 衝突への恐怖
  3. 責任感の不足
  4. 説明責任の回避
  5. 結果への無関心

本の中では信頼の欠如を三角形の底辺として信頼の欠如を三角形の頂点とする図で説明されていた。
それぞれ、の機能不全は三角形の置いて土台となっている機能不全によって引き起こされているという説明。
説明責任の回避は、「戒める責任の回避」という感じの言葉のほうがしっくりすると思った。

これらを、自分が理解した内容として改めて言葉で言い直してみる。

信頼が無ければ建設的な意見の衝突ができず、
建設的な意見の衝突ができなければ決定事項に責任を持てず、
決定事項に責任を持てなければ決定と違う行動を戒めることができず、
決定と違う行動を戒めることができないと「チームの」結果がどうでもよくなる。

ざっくり感想とか

ストーリーはフィクションだがリアリティがあった。
そのおかげか、没入して読むことができた。
登場人物たちの議論と現実の会社での体験とを照らし合わせたことで、物語と内容への共感度合いが高かった。

いくら個々として優れていたとしても、チームとして機能していなければ圧倒的に効率が悪いというメッセージが強く伝わってきた。
5つの機能不全を改善していくプロセスは簡単ではなく苦痛を伴う、そして継続的に意識しなければだんだんと機能不全に陥ってしまうことも理解した。

現実と照らし合わせ、それぞれの機能不全を具体的に思い浮かべた。
たしかに本で触れているように、それぞれの機能不全に陥っている理由として、その土台となっている機能不全の具体的なところもある程度思い当たった。
自制心を強く持って意識していないと自然と機能不全へと陥ってしまうという説明にも納得した。

この本を渡されたということは、これらの機能不全に陥らず上手く機能させる振る舞いを要求されていると感じた。
次の職場では、5つを適度に思い出し意識するように心がける。
だけではなく行動にも反映させる。